宮脇慎太郎 RÍASLAND

Pocket

六本木スタジオのOBである宮脇慎太郎氏が現在、
八王子市にある「ふたこぶ食堂」で写真集『UWAKAI』の出版記念写真展「RÍASLAND」を開催している。

この展示では、彼が2015年春から6年間にわたり四国の南西部を旅し、そこで撮り続けた作品が見られる。

透明度の高い宇和海に面していて、リアス式海岸が続く美しき最果ての地。
そこには古来より独自の文化や風習が受け継がれている。
近年過疎化の進んでいるというこの場所に、それでも人はそこで生き続けると信じ彼はシャッターを切り続けた。
永遠でないと知りながらそれらを未来に残したい、
そんな祈りにも似た彼の思いと慈しみが写真には強く宿っているようだ。

日本の原風景ともいえる豊かな景色やそこで暮らす人々、その生業や祭り等を体感しに是非とも本展示に足を運んでほしい。

この展示あるいは『UWAKAI』を見ることで、どこか自分の故郷での光景と重なる瞬間があるかもしれない。
そしてそれがまた大切な何かを未来に残すきっかけになればと願う。


ー宮脇慎太郎写真展「RÍASLAND」ー

会期:9/11(sun)-9/30(fri)
時間:12:00-17:00  不定休 ( instagram @amrita_gene参照)
会場:ふたこぶ食堂 〒193-0843 東京都八王子市廿里町21−4
JR中央線・京王線 高尾駅より徒歩3分


宮脇慎太郎
1981年、香川県高松市生まれ。写真家。
瀬戸内国際芸術祭公式カメラマン。専門学校穴吹デザインカレッジ講師。
大阪芸術大学写真学科卒業後、六本木スタジオなどを経て独立。
大学在学時より国内外への旅を繰り返し、日本列島では聖地と呼ばれる様々な場所を巡礼。

2008年、東京から高松に活動の拠点を移す。
2020年、香川県文化芸術新人賞を受賞。
2022年、写真集『UWAKAI』(サウダージ・ブックス)出版